内視鏡・超音波検査室

業務とスタッフの紹介

内視鏡センター

スタッフ紹介

  • 室長:加藤 清仁(内科)
  • 内視鏡指導医2名
  • 内視鏡専門医5名(うち非常勤3名)

その他、消化器内科および一般内科医師数名で検査を担当しています。
また看護師5名(認定消化器内視鏡技師1名)と看護助手1名、事務1名がスタッフとして常駐しています。

業務内容

内視鏡検査

内視鏡を使ってこんな所が観察できます。

  • 上部消化管(食道・胃・十二指腸)
  • 下部消化管(直腸・S状結腸・下行結腸・横行結腸・上行結腸・盲腸・小腸末端)

また、胆管や膵管などの造影検査も内視鏡を用いて行います。

診断

直接臓器の粘膜を見て診断するだけでなく、必要時は生検と言って組織を採取して病理学的にも診断します。(ピロリ菌の検査もできます)

治療

潰瘍や静脈瘤に対する止血術、誤飲などに対する異物除去術、ポリペクトミー、粘膜切除術、粘膜下剥離切開術、胃瘻造設術、十二指腸乳頭切開術などの種々の手技を行っています。

上部内視鏡前処置室
回復室
内視鏡TV透視室
これから受診される方へ

内視鏡検査は予約制となっており、各科外来を受診して、予約をとっていただくようになっています。しかし、緊急性があり医師の指示があると当日に検査することも可能です。腹痛などの腹部症状があって受診される方は、念のために食事をせずにおいでください。(病状、検査予約状況でどうしても検査が出来ない場合もあります。そのときはご了承ください)

内視鏡検査を受けられる方へ

以前に受けた内視鏡が苦しくて、「もうコリゴリ」という方には、鎮静剤を使用して半分眠った状態で検査することができます。その場合、検査当日の自動車、バイク、自転車などの運転をご遠慮願っています。鎮静剤の使用を希望される方は、付き添いの方の運転か、公共の交通機関にておいでください。(医師の指示によりますが、病状や身体機能などで鎮静が不可能な場合もあります)尚、2018年4月以降、健診・人間ドッグの上部消化管内視鏡は鎮静剤使用での検査はできなくなりました。
その他、当院で検査を受ける際に不明な点がございましたら、どうぞお気軽にスタッフにご相談ください。

超音波検査室

現在の医療では、体の中の様子をCT検査、MRI検査、超音波検査(エコー検査)などを用いて「複数枚の絵」として知ることができます。CT検査ではX線、MRI検査では磁気を利用して画像を作っており、超音波検査では文字通り超音波を利用しています。これは魚群探知機と原理は同じです。

それでは超音波って何かご存じでしょうか?
人が聞くことのできる音は20~20,000Hz(波の数が1秒間に20~20,000あること)と言われています。実際に使用する超音波検査の機械はこの波の数が1,000~10万倍近くあり、「人が聞くことを目的としない音」です。探触子(プローブ)という道具を使ってこの音を体の中に発射するといろんな組織で反射していろんな強さの音が戻ってきます。これをまた探触子で受信して一枚の絵に表現します。超音波装置は、音の強さ(テレビやラジカセで言うとボリューム)を必要最低限に設定しているため、体にはほとんど影響がありません。ただし、骨のように硬いものや空気は観察できません(ですから骨に囲まれた部分や、肺、腸管などは苦手な検査ですが、体の中の状態によっては見えることもあります)。

超音波検査装置

それでは、実際に何が見えるのでしょうか?
よく検査が行われるのは、心臓、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、乳腺、甲状腺などがあります。(おなかのなかの赤ちゃんも見えます。)

肝臓の画像

肝臓の一部(右葉)と、その中を走行する血管(肝静脈)が描出されています。 超音波検査は、肝炎、脂肪肝、腫瘍の有無などの診断に有効です。

胆嚢の画像

胆嚢の長軸像と短軸像が描出されています。この写真は食後間もない時間に撮影したため、胆嚢中の胆汁(消化液)が腸へ流れ、少し小さくなっています。超音波検査は胆石、ポリープなどの有無、胆嚢炎の診断などに有効です。

心臓では、形、動き方などを観察し、血液を送り出す機能などを検査します。ほかの臓器では形、大きさ、腫瘍や結石などの有無を見ています。

超音波(エコー)画像診断装置を使い、心臓の断層像(輪切りの画像)を撮影し、安静時の心臓の壁・弁の性状・動きを観察します。心臓の任意の断面が観察できる、リアルタイムで心臓の動きを観察できるといった利点があります。また、心臓内の血液の流れを観察する、“ドップラー心エコー”とういう検査もあります。

心臓の断層像
心臓の拡張した状態と収縮した状態を、2つの異なる断面で観察した様子
ドップラー心エコー
色の付いた部分が血液の流れを表している

また当院超音波検査室では首・手・足などの血管の中の様子もみており、動脈硬化の評価や下肢静脈瘤の治療方針の決定にも多く用いられています。他にも虫垂炎(いわゆる盲腸)の炎症の強さを観察し、手術が必要かそうでないかを判断しています。まだまだ他にも体の中の情報をたくさん得ることができます。

当院超音波検査室では、医師、認定超音波検査士が検査に携わり、精度の高い検査結果が提供できるよう努力しています。超音波検査について不明な点がございましたら、どうぞお気軽にスタッフにご相談ください。